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CASE: LEAF BUSINESS UNIT
バッテリー設計

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LEAF BUSINESS UNIT

学生時代、機械工学科で生産システムの感性工学を研究していたY.K.は、身近な製品の“ものづくり”に携わりたいという思いから日産を選択した。入社から約2年間、他のプロジェクトの評価用試作バッテリー設計を経験し、リーフのプロジェクトに参画したのが2009年4月。発売までの紆余曲折を「皆で作り上げていくことが楽しかった」と振り返る。電気自動車の心臓とも言えるバッテリー設計において、彼女はどのような課題を、どのように乗り越えたのだろうか。

Y・K

EV技術開発本部
EVエネルギー開発部
バッテリー設計グループ

販売まで至らなかった過去が、
むしろ、バネになったのかもしれない

Y.K.が日産で初めて携わったのが、商品として世に出ることの無かったプロジェクト向けのリチウムイオンバッテリーの開発、設計業務。世界中のあらゆる場所、あらゆるシーンで使えるものを目指していたが、最終的には商品として販売するには至らなかった。
そして、2009年4月。それまで数々の試作が重ねられていたリーフが、いよいよ量産を目指したプロジェクトとして発足。Y.K.はバッテリー設計チームの一人として抜擢された。「次こそは成功させたい。そう思っていました。もともと身近な製品の“ものづくり”に携わりたい、新しいことに挑戦していきたいという思いで入った日産です。自分にとって初めての量産前提の自動車開発でしたし、しかもそれがリーフという革新的なクルマでしたから」。Y.K.の願いを叶える、またとないチャンスが訪れた。

関わる全員が、わずかな妥協も許さない。
そのムードが厳しく、心地よく、楽しかった。

Y.K.が携わったのは、バッテリーパック内部の構造設計。リーフのバッテリーは、かつては一般的だった鉛電池ではなく、リチウムイオンバッテリーを使用。しかも携帯電話用電池の5,000個分以上のエネルギーを溜め込む大型バッテリーなのである。
「高品質のバッテリーを世界販売に向けて量産するには、作りやすい構造にしなければなりませんでした。」とY.K.は言う。ボルト一つの締めやすさにしてもそう。バッテリーパックを構成するための部品点数を減らすこともそう。何度も、何度も、生産技術のスタッフとコミュニケーションを繰り返した。生産工程での作業負荷を減らすことで、より正確で、より安価に、より早い生産が可能となるからだ。
また、レイアウトも大きな課題の一つだった。最大電圧400Vの高電圧バッテリーも当然ではあるが、衝突事故など万一の場合にも乗員保護が最優先されなければならない。「衝突実験を重ねて、その結果を自分の眼で確認しながら、最適なレイアウトと最適な強度を目指しました。世界一安全なバッテリーに仕上がったと思っています。」他にも電池の出力や航続距離について幾度となく議論するなどして、低コストで、薄くて軽く、それでいて200kmの走行も可能にするバッテリーパックを完成させた。
“まだ世の中にないものを生み出そう”という想いのもと、リーフは社員一人ひとりの活気と連携によって生み出されたと言っても過言ではない。各部署のマネージャーは、ここが勝負時だと部下を鼓舞し続けた。CEO(※)のカルロス・ゴーンも直接バッテリー開発部署を訪れ、Y.K.の数メートル先で将来のモビリティ実現の第一歩であるリーフの成功を成し遂げる決意を示した。どこよりも先駆けてやるんだ。必ず成功させるんだ。と、このプロジェクトに携わる全員が同じ気持ちだった。
※ 役職はインタビュー当時のものです。
日産では、それを「現場力」と呼ぶ。徹底的に議論を重ねたものづくりが日産スタイルなのだ。「どの部署を見ても“やるぞ!”という雰囲気でしたね。なので、一人で悩んで抱え込むのではなく、それぞれのプロフェッショナルに意見を聞いて議論をする、というチームワークが自然と出来上がっていました。私自身も、いろいろな人と関わり合うことでアイデアがひらめいたり、アイデアをもらったりすることができました」。

もっともっと、いい仕事で、
もっともっと、新しい価値を。

自身が携わったクルマが、世界の誰かのライフスタイルを変えていく。
その夢を、入社4年目にして果たすこととなったY.K.。そして、自身もいつか来るかもしれないと思っていたクルマ社会が、いよいよ幕を開けたのだ。「まだまだ課題は尽きません。たとえば航続距離。できるだけ小さい電池で、より容量の多いものにするだけで、電気自動車の価値は大きく変わってきますから。ハードルは高いですが、それを乗り越えようとするパワーが今の日産にはあります」。現在は、すでに新たな電気自動車のバッテリー設計に従事しているY.K.。新しい発想で、新しいモビリティ社会をつくっていける喜びに胸を躍らせる彼女の目は、力強く輝いていた。

GOING FURTHER

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