コンテンツからプロダクトへ

前職ではWeb制作会社で幅広いデジタルコンテンツの制作に携わっていましたが、デジタルの一時性に限界を感じ、新たな挑戦を求めてプロダクト業界に興味を持ちました。特にクルマは、他のプロダクトに比べて私たちの生活に密接に関わっており、まったく経験のなかった分野だからこそ、知識や考え方を広げることができると期待し、日産に入社しました。

新しい価値をつくる挑戦

入社後は、次世代のコックピット検討に伴うUX・UIの開発やワイヤーフレームの作成など、インターフェースのデザインに携わっています。主にメーターやナビゲーションといったディスプレイ部分の情報設計とデザインを担当しており、スマートフォンのように新しい生活のリズムや様式を提示できるところに面白みを感じています。答えがない世界の中で、どうバリューを造るか、デザイナーとしてどう実現していくか、様々な部署の人たちと議論しながら日産としてのバリュー向上を日々模索しています。

広がるクリエーションの源泉、
新しい技術とともに進化する自分
今の業務で大切なことは、クルマの専門知識というより、インターフェースの魅力や意義を正しく人に感じてもらうことです。そこで私は、デザインの目的やコンセプトをより明確に伝えられるよう、動画編集や3D関連のソフトについても独学で学んでいます。日産に入社してから、私のクリエーションの源泉は間違いなく広がりました。デザインリテラシーを軸にしつつ、新しいデジタルテクノロジーを積極的に取り入れることで、自らのスキルに「可変性」を持たせることが重要だと感じています。
また、デザインは抽象的で、作る側・使う側のどちらにも主観が入るものですが、その中でも「誠意」と「品質」は必ず感じ取れるものだと考えています。製品からデザイナーの工夫や熱意が感じ取れると、それがユーザーの満足度にもつながります。特に日産はデザイナーの意思を尊重してくれる会社なので、「誠意」と「品質」を追求したデザインに取り組みやすいと感じています。

未来へ向けて
私は長くデジタル関連に携わってきましたが、デジタルは今も進化を続け、人々の生活において身近なものになっています。モビリティの領域にもデジタルが浸透してきている中、将来的にはクルマという枠も超えて、ユーザーに豊かな体験を提供したいです。そして、デザインを通じて社会課題の解決につながるソリューションも実現できたらと考えています。
