安全と健康を最優先に
―
グローバルな理念に共感した
新たな一歩
私は新卒で日系自動車メーカーに入社し、約8年間、全社の統括部署で従業員が安全に作業できる環境づくりに携わってきました。主に、フェールセーフ(*)な生産設備の導入や維持に関する体制・基準の策定、そして管理者やエンジニアへの教育などが中心業務です。若手育成プログラムでは、海外拠点の生産統括会社でも従業員の安全に関わる業務を経験し、現地拠点の声に触れることで安全の大切さを再認識しました。
転職を考える中で、私が強く惹かれたのは、日産が「働く仲間の安全と健康はすべてに優先する」という安全衛生基本理念を掲げ、CEO自らがトップメッセージとして発信している企業姿勢でした。この理念は国内だけでなく、世界中で日産車を生産・販売するメンバーや、取引先企業にも共有する、グローバルな視点を持ったものです。トップが明確なメッセージを打ち出している日産で、自分の経験を活かしたい―そんな想いから入社を決意しました。
(*)装置やシステム等が故障しても安全な状態になる仕組み
垣根を越えて同士とともに歩む日々
入社以来、人事本部の安全健康領域で業務に携わっています。日産が掲げる「働く仲間の安全と健康はすべてに優先する」という理念は、役員や従業員の意識の中にしっかりと根付いており、同じ志を持つ仲間とともに、これまでの経験を活かしながら仕事ができることに大きなやりがいを感じています。
現在は管理職として、人事本部 安全健康管理部で、海外拠点も含めたグローバルな安全健康活動の推進に取り組んでいます。国内においては、法令改正に対する統一的な社内対応や、安全健康業務のデジタルシステム開発なども担当しています。また、日本経済団体連合会などの外郭団体での活動にも参加し、国内外・社内外の多くの仲間と協力しながら仕事を進めています。
この分野の魅力は、国籍や企業・団体の枠を越えて、仲間に「ケガをさせたくない」「健康でいてほしい」という普遍の価値観をもとに業務ができること。たとえ習慣や立場が違っても、安全・健康というテーマのもとで、全員が一つの方向に向かって切磋琢磨できる―そんな環境に身を置けることが、この仕事の大きな魅力だと感じています。
仲間と家族を守る力
― 結束が生む安心と誇り
2020年3月、WHOによる新型コロナウイルスのパンデミック宣言を受け、日本でも多くの企業活動や個人の生活が大きく制限されました。コロナ禍ではリモート勤務が急速に普及しましたが、クルマづくりの現場はリモートでは成り立ちません。日産の多くの従業員が感染リスクを背負いながら出勤を続けていた中、家族からは「なぜ会社に行かなければならないのか」と心配する声も寄せられていました。
そんな状況の中、政府により職域ワクチン接種制度が計画され、当時、私は生産事業所で勤務しており、そこで早期接種プロジェクトのリーダーを務めました。申請からわずか10日で接種を開始し、全国でも最も早いタイミングで実施できたことで、感染者数を早期に大幅に減少させることができました。この取り組みを通して、社内の結束力や、従業員同士が仲間やその家族の健康を思いやる気持ちを強く感じました。
早期接種の開始は複数のメディアにも取り上げられ、従業員からは「会社の早い対応に驚いた」「これで家族を安心させられる」「日産の従業員で本当によかった」といった声が多く寄せられました。その言葉が届けられたとき、プロジェクトメンバー全員で喜びを分かち合い、暖かな雰囲気に包まれたことを今でも鮮明に覚えています。
“ゼロ”への挑戦
―
ケガもメンタル不調もない職場づくりの夢
私が目指しているのは、すべての従業員が安全で健康に、やりがいを持って働ける職場の実現です。就業中のケガやメンタル不調を「ゼロ」にすることは、私の大きな目標であり、これからも挑戦し続けたいテーマです。日産には「他のやらぬことを、やる」という挑戦者のDNAが根付いており、ベンチャー精神を持った仲間が多く集まっています。自分の考えや提案に耳を傾け、共感し、一緒に取り組んでくれる上司や同僚がいます。これも日産の大きな魅力だと感じています。
自動車は数万点もの部品で構成されており、それぞれの知恵と努力が結集して初めて一台のクルマが完成します。多くの仲間と協力しながらものづくりに携われることは、私にとって大きなやりがいです。人事部門として現場を支えることにも誇りを感じています。クルマは私自身にとって家族や友人との思い出が詰まった特別な「場所」でもあります。そのような価値を生み出し続けるために革新と挑戦を続けるこの会社で、情熱を持った仲間とともに未来を創っていけることを心から楽しみにしています。新しい一歩を踏み出したい方には、ぜひ自分の思いを大切にし、仲間とともに成長できるこの環境で力を発揮してほしいと思います。
