スペシャルコンテンツNISSAN NEXTを語ろう

Special Dialogue

選択と集中。
日本における、
これからの日産を語り合う

Special Dialogue

2020年5月に発表した「事業構造改革計画/NISSAN NEXT」。その中で、日産は「選択と集中」を掲げ、アメリカ、中国とともに日本をコアマーケットの一つに位置付けました。そこで、国内市場の再強化に向けブランドプロモーションを担う鈴木さん、中期戦略の策定を担う岩村さんの二人に、「日本におけるこれからの日産」について語り合ってもらいました。

Key Word

NISSAN NEXTとは。

「失敗を認めて、正しい方向に進む」。その決意をもって策定されたNISSAN NEXTは、「最適化」「選択と集中」を柱に、持続的成長に向けた事業構造改革を断行するための4か年計画。自社の強みに集中し、事業の質と財務基盤の強化によって、新しい時代の中で“日産らしさ”を取り戻すことを目指しています。

  • 鈴木 香奈子

    鈴木 香奈子Kanako Suzuki

    Global Brand Experience Department
    (Global M&S)
    Senior Manager
    2007年入社 ※所属は取材当時のものです

    日産グローバル本社ギャラリー、NISSAN CROSSING、工場見学など、日産の様々な側面からお客様との接点をもつ施設、ブランドエクスペリエンスセンターの企画・運営を担う。日産のクルマ、最新技術、モノづくりの視点から体験を提供し、お客様に楽しんでいただくことで日産というブランドを好きになってもらう施策に取り組んでいる。

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  • 岩村 令子

    岩村 令子Reiko Iwamura

    Japan-ASEAN Strategy Group
    (M&S/AS)
    Senior Manager
    2018年入社 ※所属は取材当時のものです

    Japan-ASEAN Strategy Groupで日本事業の中期戦略の策定と推進を担う。日本リージョンとしての目標設定に加え、その達成のために解決しなければならない課題について、各部門と横断的にコミュニケーションを図りながら意欲的に取り組んでいる。また、プログラム・ダイレクターオフィスで軽自動車群を担当、複数の部門からの情報をとりまとめクルマの収益とプレゼンスの最大化を図る仕事も行っている。

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フォーカスエリアに日本が入ったことは
素直に嬉しく感じました(鈴木)

NISSAN NEXTのフォーカスエリアに日本が選ばれたことは、素直に嬉しかったです。日産は日本で生まれ、育って、大きくなっていったのだ、というホームマーケットの重要性を改めて表明したというか。

そうですね。日産が社会に対して、自分たちが変わっていくのだという意志表示をしたこと。その意志を実現する場が日本であることは、大きな意味をもっていると思います。

技術が新しく生まれる場は開発部隊がいる日本、日産の強みを最も打ち出すべき場所も日本ですしね。その分、責任も大きいと感じています。

とにかく実行しなければいけない状況ですね。これから私たち一人ひとりが責任をもって、変わる日産を証明していくフェーズに入りました。近年、日産は日本での新車導入数が少なかったという現実を考えると、まずは「いいクルマ」をしっかりとお客様に届けることが大切だと思っています。

だからといって、単にラインナップを増やせば良いというわけではなく、日産らしいクルマ、その魅力を感じてもらう体験をつくることが必要ではないでしょうか。

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これまで、日産は際立ったブランドイメージを確立できていなかったと思います。私は日本の中期戦略を担う中で、お客様が求めるクルマづくりを販売戦略にまでしっかりと落とし込んでいかなければ、日産のブランド価値の向上にはつながらない気がしています。鈴木さんは普段からブランドエクスペリエンスセンターでお客様と接していて、どう感じていますか?

日本では、やはりEVに対する期待がとても高いです。EVといえば日産、というイメージはある程度獲得できていると思います。しかし日産ブランド自体への好感度が高いかと言われれば、まだ改善の余地がある状況です。

そうですか。大前提として、まだまだ「日産のクルマっていいよね」と思ってもらう必要がありますね。でもその一方で、「ニッサン インテリジェント モビリティ」と呼んでいる新しい技術があって、日本ではその技術を搭載したクルマの展開が比較的うまくいっていて、日産全体の中ではお客様に受け入れられているマーケット、という面もありますよね。

確かに、私自身は手応えも感じています。NISSAN NEXTの中で、日本では電動化を強力に推進し毎年新車を導入すると宣言していますが、特に発売前から新型EVの『アリア』は評判が良く、お客様から直接「他社に負けない魅力を感じる」という声もいただいています。また、お客様の対応にあたるスタッフの皆さんには、ブランドロゴが新しくなった意味や、NISSAN NEXTに込めた意気込みなどを研修で伝えたところ、日産への期待が高まったと言ってもらえました。

収益を確保した着実な成長もNISSAN NEXTで掲げた目標のひとつですから、新型車の投入を成功させて着実にシェアを伸ばすと同時に、より一層、お客様からの信頼を得ていきたいですね。

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「日産って、ワクワクさせる会社だよね」という
明確なイメージを獲得していかなければ(岩村)

今、仕事を通して感じるのは、単なる移動手段から生活に密着したクルマへのニーズの変化です。ブランドセンターでお客様に説明する際、もしかしたら技術自体の話は必要ないかも、と思うことがあります。それよりも「この技術があることで生活シーンがこんなにも変わるんだ」と想像できる体験のほうが、より求められているなと。

購買行動が変わってきている実態をマーケティング活動で捉えて、お客様にしっかりとリーチしていかなければいけませんね。

それを日本でどう実践するかも大切だと思います。以前にアフリカ地域を担当していたとき、地域や慣習によって受け止められ方がまったく異なることを実感しました。ただクルマの魅力を伝えるだけではなく、相手にどう受け止められるか、日産のクルマが生活や社会をどう変えるのかまで落とし込んで伝える重要性に気づかされました。同じように日本のお客様にも「日産のクルマで生まれる体験」を実感とともに示すことができれば、日本での収益やプレゼンス向上につながると思います。

商品をどんなストーリーでお客様に提供するかを考えるには、その前提として「会社としてどうありたいのか、どうあるべきなのか」を持っておく必要があると思います。私たちが掲げる何万台とか収益何%というのは、単なる数字でも単なる未来予測でもなく、私たちの意思。だからやみくもに数字の達成を目指すのではなく、なぜそれを目指すのか、達成することでどうなりたいのかに目を向けることに意義があるのではないでしょうか。

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日本におけるこれからの日産は、お客様にもっと明確なイメージを持っていただけるようにならないと、と感じています。それも私たちが獲得したい先進技術、電気自動車、ワクワクさせてくれる会社、こんな印象を好意的に受け止めてもらうことで、ブランド価値の向上につなげていく。その結果、クルマの用途が広がり、乗るだけでなく暮らしを豊かにする存在へと昇華できれば良いと思います。

私がこれから取り組んでいきたいのは、運転をしない人にも将来日産のクルマに乗りたいと思ってもらうためのアプローチですね。例えば、お子様に「クルマってこんなに楽しいんだよ」とか、日産の最新技術やモノづくりを体験し楽しんでいただく場を提供して、ファンを増やしていきたいです。

日産は、一人ひとりの能力が非常に高いと感じますし、言われたことをそのままやるのではなく、自分たちで考えたいという気持ちが強い。だから皆の努力がちゃんと報われるように、そして世の中から「日産は良い会社だな」と思っていただけるように、やれることはすべてやっていかなければと思っています。

お客様に「日産ってワクワクする会社だな」と感じてもらうために、私の立場でできること、影響を与えられることがまだたくさんあると思っています。

日本でチャレンジを重ねて結果を出す、同時に世界でもしっかりと取り組みを加速させる、ありたい姿に向かって一歩ずつ真摯に進んでいく。そうすれば、未来は自ずと開けてくると思います。

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