プロダクトアウトからマーケットインへ。
求めたのは、お客さま目線で仕事ができる環境。

新卒で入社した自動車・電子部品メーカーでは、一眼レフカメラの部品設計・開発部門に主に所属。在職中には、設計以外にも営業や新機種の立ち上げ、品質保証など、幅広い業務を経験。製造業(モノづくり)のベースを学びました。転職のきっかけは、得意先の大手カメラメーカーの方々と新製品プロジェクトで協業させていただく中で、お客さま目線でモノづくりに取り組む姿勢に感銘を受けたこと。「自分もよりお客さまに近い目線(マーケットイン)で仕事をしたい」と考え、エンドユーザーとの距離が近い最終製品メーカーへの転職を検討するようになりました。

当時自動車業界は、100年に一度の変革期を迎えている最中。そんな自動車業界の中でも、早くから『CASE』への取り組みを強化していたのが日産でした。「この会社であれば、自分も一緒に未来に向かって成長していける」というイメージを強く思い描けたことが入社の決め手です。

日産の代表として自工会へ参画。10年先を見据えた自動車整備事業改善の取り組みを推進。

日産のトータルカスタマーサティスファクション本部は、品質保証部門に該当するセクションです。多くの社員がグローバルに業務を行っていますが、私の所属する国内サービス部サービス渉外グループは、その名のとおり、国内における社外のさまざまな団体・組織への渉外活動を推進しています。

たとえば私は、日産の代表として日本自動車工業会(以下、自工会)サービス部会に委員として参画。国や業界団体と連携し、10年先を見据えた自動車整備事業の改善を進めています。今後も車両の電動化や自動運転技術は否応なく進んでいきますが、同時に、国内各地の整備工場が、高度化する車両の整備に対応していくことも必要です。そのため、国内自動車メーカー14社によって構成される自工会では、整備現場の生産性向上・環境改善のボトルネックになっているような制度・法令の改正提案などを中心に、これからもお客さまのクルマの“安心・安全”を守り続けるためのさまざまな活動を展開していきます。

全国の日産販売会社の現場の声を、
国や業界に届ける。

私は、日産社内の方針や考え方、さらには全国118社の日産販売会社の現場の声をもとに、自工会や各社で共有・論議を重ね、業界団体の要望として、関係省庁・業界団体に届ける役割を担っています。本社に集まるデータを確認するだけではなく、全国各地の販売会社を訪ねて議論することや、現場の課題を直接ヒアリングすることも珍しくありません。日々、さまざまな仕事をとおして販売会社の方々とコミュニケーションの機会を意識的につくるようにしています。

私は「よりお客さまに近い目線(マーケットイン)で仕事をしたい」と考えて日産に入社しました。一見すると、その想いとは少し離れた仕事をしているように思われるかもしれません。しかしながら、お客さまのクルマの“安心・安全”を守っているのは整備士の方々です。そんな整備士の方たちが働きやすい環境を第一に考え業界を変えていく、実は究極のお客さま目線(マーケットイン)の仕事です。このような業務に携われていることに、やりがいとともに誇りを感じていますね。

整備現場の困りごとを解消し、
業界全体の改善・変革に力を尽くしたい。

私が前職で扱っていたカメラなどの民生機器と比べ、自動車業界におけるアフターサービス(自動車整備)領域の重要性は極めて高いと感じます。日産がメーカーとして品質の良いクルマを開発・生産することは大前提ですが、全国の自動車整備士の方々の活躍がなければ、お客さまの“安心・安全”は守れません。だからこそ、整備士の方々が現場で感じている不便さ等を解消し、自動車整備業界全体の改善・変革に力を尽くして行きたいです。

日産では会社全体にダイバーシティが浸透しているほか、役職・年齢に関係なくフラットに議論できる『V-up』のような課題解決メソッドも根付いています。中途入社であっても、遠慮なく新しいアイデアや意見を出せる環境です。さまざまな領域からクルマの未来をつくりたい方、クルマを通じて社会に貢献できる仕事を探している方は、ぜひチャレンジしてください。