ダイバーシティを大切にする環境で、
キャリアと人生を充実させたい。

前職は大手電機メーカーの経営企画です。主に車載機器を開発・納入する事業部で、グローバルプロジェクトの取りまとめや事業計画の立案などに従事。長年勤める中で結婚・出産・育児を経験しながら、所属する事業部では、子持ち女性初の役職を任されるなどキャリアアップを実現してきました。一方、さまざまな面で“前例がない”という壁にぶつかることも。そこで今後について深く考え、「フレキシブルな環境に身を移して、キャリアも人生も一層充実させよう」と転職を決断しました。

日産を選んだ最大の理由は、性別、家庭環境、人種などに縛られず、ダイバーシティを認めるカルチャーがあること。そして、ワークライフバランスを保ちながらグローバルな活躍も目指せるなど、個々人が能力を発揮できる環境が整っていたことです。実際、面接ではオープンなマインドセットが感じられ、私のバックボーンに捉われることなく実績を評価してくれました。自然と、「ここで新しいチャレンジをしていこう」という意欲が高まったことを覚えています。

“DX”で世界中のお客様の
体験価値を向上する一大プロジェクト。

現在は、グローバルアフターセールス部門の戦略企画部に所属しています。主なミッションは、お客様が日産車をご購入いただいた後に、安心・快適なカーライフを送り、適切なサービスを受けられる仕組みづくりをすること。そのために私たちは、『Nissan Intelligent Service』という新たなコンセプトを立ち上げました。お客様の体験価値向上を目指し、IoT、ネット予約、顧客管理システムなどの“デジタル技術”と、“エクスプレスサービスのような短時間点検の仕組み”や“お客様にもステータスを共有する仕組み”を融合。アフターサービスを、これまで以上にシームレスかつお客様それぞれに合わせたパーソナルな体験にアップデートしていく方針です。

その中で私のチームは、コンセプトの企画立案などのフレームワークづくりをリードするとともに、社内申請や商標登録といった実務を担当しました。いまは部門として、グローバル横断のプロジェクトとなるため、国内の販売会社をはじめ、各リージョンの状況や課題を踏まえながらプロジェクト推進に励んでいます。また、次のフェーズとして、部品、アクセサリー、メンテナンスパックなどを提供する新規ECサービスの立ち上げにも取り組んでいるところです。

転職をとおして変化した、
責任感と影響力、そして働きやすさ。

日産に転職して最も大きく変わったのは、責任と影響力の大きさです。自動車メーカーには、自ら世の中のトレンドを読んで商品やサービスをデザインし、社会をリードする役割があります。その一員として、環境対策や地域課題の解決など、社会貢献度の高い仕事ができることは何よりのやりがいです。一方で、私たちの一挙手一投足がサプライチェーン全体に影響するのも事実。ですから、これまで以上に自分自身を律するように心がけています。

加えて、職場環境も大きく変化しました。日産では、私以外にも数多くの女性管理職が自然体で活躍しています。これは、女性であることや子どもがいることはあまりハンデにならず、仕事の内容そのものが正当に評価される証ですね。また、コロナ禍の前から在宅勤務やフレックス勤務の制度が整っており、仕事とプライベートをどうマネージするかは個々人に委ねられています。学校行事との両立も気兼ねなくできますし、余計なストレスなく仕事に集中できるのがうれしいです。

ライフスタイルが多様化する時代に、
日産だからできる挑戦を。

今後のキャリアについても、カーメーカーの一員だからできること、たとえば社会変革への貢献や、次の時代を見据えた戦略立案に取り組んでいきたいです。特にこれから、日本を含む主要先進国では高齢化社会が急速に進むことが予測されていますので、運転支援技術をはじめ、いかに安心・安全の技術を車に装備していくかはカーメーカーの責務だと思っています。

クルマの使い方が多様化する中で、CASEの一つでもある“シェアリング”という発想を前提に、いかにパーソナルな体験をつくり出せるかも、興味深いテーマです。DXやデジタルマーケティングの文脈では昨今、“デジタル化=パーソナライゼーション”という考え方がキーワードになっています。ことクルマにおいては、“シェアリング”と“パーソナライゼーション”をどう両立させるかが、難しいところではないでしょうか。“シェアリングが当たり前”という時代を目前に、こうした技術の深掘りをとおして価値観の多様化や社会の進化を支援していくことが、これからの目標のひとつです。