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Special Talk Session

Message
from
CIO

変革の源流に立ち、
デジタルでモビリティとその先を切り開く

的場 保信 Yasunobu Matoba

グローバル情報システム部門
CIO・CVP

自動車業界には100年に一度といわれる変革期が訪れています。この変革の波の中でソフトウェアやデジタルが果たすべき役割は計り知れません。
日産は、よりクリーンで、安全で、インクルーシブな、誰もが共生できる世界の実現に向けて、モビリティとその先を切り拓くことを目指す、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表しました。クルマの電動化や知能化を推進する中で、自動車という商品とそれを取り巻く多様なエコサービスを充実させ、よりよいお客さま体験とサステナブルなモビリティーライフを提供できる会社へのトランスフォーメーションを推進しています。当然、この変革の中で、私たちグローバル情報システム本部は重要な役割を担っていると同時に、私たち自身のトランスフォーメーションも問われています。

従来の情報システム部門は、クルマづくりや販売など社内の各機能の業務改善・最適化といったサポート部門としての価値提供を行ってきましたが、近年ではコネクテッドカーのようにクルマが様々なサービスとつながり、クルマという商品におけるソフトウェアの比重は、以前とは比べものにならないほど大きくなっています。また、世界の巨大IT企業や電気自動車に特化した中国の新興Localブランドなど、伝統的な製造会社ではないプレーヤーが参入し、既にマーケットの様相を一変しようとしています。世界的な気候変動に対応し、サステナブルな社会の実現に向けたカーボンニュートラルへのチャレンジもこの流れを形成している大きな背景であり、ここにもデジタルの力が必要になってきます。このようにビジネスの環境が大きく変わる中で、情報システム部門が提供するシステムプラットフォームやアプリケーションは社内向けのものだけではなくなり、直接お客さまにサービスを提供する仕組みを幅広く支えるようになってきました。さらに、コロナ禍を背景にDigitalization・デジタル化のニーズ拡大が加速し、さらに、新たな価値を生み出し、顧客体験を大幅に向上させるためのデータ駆動型DX・デジタルトランスフォーメーションへのチャレンジも年々急拡大しています。また、それらを内製リソース中心のAgile/DevOps開発でスピーディーに実現していくというモードチェンジも必要になっています。
一方で過去から積み上げてきた多くの基盤(コア)システム群の中にはまだ生き残っている古いものもあり、その老朽化対応(H/W、OS、S/Wのモダナイゼーション)も急務になっています。老朽化対応と合わせて、Cyber Securityの能力もシステム設計段階から最新の技術とコンセプトを取り入れていく必要があります。こういう既存システムや能力の最適化をせずしてDX・デジタルトランスフォーメーションへの加速度はあがらず、避けては通れない大きなチャレンジでもあります。これまでの情報システム部門が「守りのIT」中心だとすれば、現在は「攻めのIT」へと変化を遂げつつあるところです。私たちはデジタルイネーブラーとして、既存システムのモダナイゼーションも含めて、日産全社のデータ駆動型デジタル変革をリードしていきます。

インタビューイメージ

日産の情報システム部門には、クルマのデザイン・開発・購買・生産・物流・販売・サービス・品証、人事・経理・財務等のバックオフィス機能など、社内のあらゆるビジネスドメインと同じ目線に立って電子化とデジタル化でビジネスプロセス改革を支援してきた歴史があります。各ビジネスを理解し、その時々の最新の技術やトレンドを活用し、仕組み=システムを提供するという一連のプロセスを高いレベルで行ってきたという自負を持っています。また、日産はグローバルでビジネスを展開しており、海外の各リージョンにも情報システム部門が存在します。グローバルの広い地域に対して高度なサポートを行ってきた点も日産の情報システム部門の特徴だといえます。
現在、多くの企業が老朽化したシステムのモダナイゼーションや新たな価値を生み出すデジタルトランスフォーメーションという課題に取り組まれていることと思いますが、私たちは2020年に策定したIS/ITの中期計画「Nissan Digital Next」に基づき、同様の取り組みを着実に前進させています。その中では、データの一元管理とAI/MLも含めたデータ利活用促進(Single Source of Truth)がその中心になります。様々な部署に眠っているデータを利活用しやすい形に一元管理し、ビジネスの意思決定や課題解決を実現するためのデータ活用はスタートしています。サポート役に留まらず、日産自動車の商品・サービスを通してデジタルで会社や社会をより良い方向に変えていけるのは日産の情報システム部門の大きな魅力です。

インタビューイメージ

日産の先人の言葉ですが、私は『スタッフは「人財」と「仕組み」という「ふたつの財産」を会社に残せ』と教えられ、今もその言葉を大切にしています。情報システム部門はまさにデジタルやシステムという仕組みを提供する仕事であり、さらに、その仕組み作りを通じて人作り、人財育成をすることでもあるわけで、二つの宝を残せるやりがいのある部署だと思っています。そして広い意味でデジタルの力で会社や社会をより便利に、豊かにしていけるものです。
また、信頼が人を動かす、という言葉も大切にしたいと思っています。近年はAIの進化が世間を賑わせていますが、仕事を動かすのはやはり「人」です。その「人」を動かすのは信頼です。皆が信頼ベースのマネージメントを心がけ、自分も含めた「人」のために前向きに働ける環境にしていけたらと考えています。 業界のあり方が変わり、様々なテクノロジーが進化していく中、今までの仕事の方法論やマインドセットも変わっていくでしょう。でも、先に述べた大切にしたいことの本質は変わらないと思っています。新しく仲間になる人には、そんな組織の中で、自動車会社の社内IT部署だからこそ、ITの専門性だけではなく、日産自動車のビジネスプロセスを理解し、真のビジネスパートナー、バリュークリエーターとして活躍してほしいと思います。
100年に一度の変革という自動車産業の激流の中、Nissan-nessを体現した日産ブランド車とデジタルの力を使って社会や人々の生活をより良くすることができるのは、日産自動車という自動車OEM社内の情報システム部門だからこそ経験できることです。広大なフィールドでデジタルを使って世の中の課題を解決したい、激流の中で自分を試したいという方は、ぜひ私たちの仲間になってください。