interview

社員インタビュー

酒井 翔Sho Sakai

Connected Car and Services Engineering Division
Connected Car and Services Engineering Department
Display and Contents Engineering Group

2009年入社 | 理工学部

※所属は取材当時のものです

社内公募制度を利用して、
今の部署に異動されたそうですね?

日産は就職活動当時からEVの開発に最も積極的な自動車メーカーで、クルマを介した新しい暮らしの提案を率先して行っていました。そのような姿勢に惹かれ入社を決めました。2015年までは電動車両向けパワーモジュール設計担当として学生時代から興味を持っていたEVの開発に携わっていたのですが、より成長が著しいコネクテッドの分野で自分自身の力を試してみたいという想いから、IVI (In-Vehicle Infotainment )GUI設計の部署へ異動しました。IVIやメーターのGUIは、当時から進化が激しく、いろいろなコンテンツをどんどん表示できるようになったり、ハードスイッチを取り込んだりと、次々に新しいトレンドが生まれる領域でした。チャレンジすべきことが山積みで、その中で裁量をもって仕事に臨める環境に身を置くことでジャンプアップできると感じたからです。

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どんなことに留意しながら
設計を行っていますか?

安全で、使いやすく魅力あるIVI商品を提供することに注力しています。具体的には、シンプルさが一つのキーワードになると思っています。スマートフォンもそうですが、広く普及している製品の多くが必要な部品・必要なボタンなど優先度の高いものからとことん考え抜かれ、無駄が省かれています。運転中の操作が前提のIVIにおいてスマートフォン以上にシンプルさを極める必要があり、「やれること」が増えたからと、あれもこれもといろいろなコンテンツ盛り込むことは、不安全、煩わしさにつながってしまいます。さらに使いやすさを追求するため、直感的に理解しやすいアイコンモチーフや文字について、マーケット調査を行なっています。例えば「警告」であれば「警告」のアイコンとして、世の中の大半の人が「これ」だと認知しているマジョリティがあります。世の中で広く受け入れられているものを深く分析し、確実に一目でわかりやすりものにブラッシュアップしていくことも、使いやすさにつながっていきます。
一方で、真新しさも大切な要素です。IVIとメーターの連携を図り、助手席の方がIVIからドライバーのメーター画面に情報を表示できる仕組みを導入するなど、「面白いな」「未来的だな」と思っていただけるような機能開発にも取り組んでいます。

社員インタビュー
社員インタビュー

商品単体の性能に満足することなく、
運転するドライバーの評価を
至上としているそうですね?

クルマとして最終的に完成した時に、関わったIVIの性能に自己満足して終わるのではなく、実際に乗って使ってみて「これはいい」というところまで、しっかり責任を持って設計しきることが重要だと思っています。新しい機能や大きな画面など、目新しさを兼ねながら、長く使ってもらえるようにメーター・IVIとしての使いやすさを磨いていかなければなりません。例えば、オフィスではきれいに見えていた画面でも、実際に走ってみることで、外光入射があると見えづらかったり、ハンドルや腕の角度によっては表示の一部が隠れてしまったりと、検討不足に気付いて改善をしたこともありました。また、運転フェーズで使用頻度の低い機能については、正直心苦しさもありますがあえて画面の深い階層に隠すこともあります。何でもかんでも詰め込むのではなく、しっかり情報のプライオリティを付けて、お客様とコミュニケーションし受け入れられる製品へと仕上げていくことが、私たちGUI設計者の仕事だと思っています。

社員インタビュー

これからどんなことに
チャレンジしたいですか?

「日産車はIVIやメーターが魅力的だから」といって、購入の決め手にしてくれるお客様が増えてくれるよう、より快適で、先進的なコックピットHMI体験の創出に貢献していきたいと思います。アリアの開発では、メーターとIVIが一体となったディスプレイにS字形状のモノリス構造を適用し、有機的なコックピットの演出とハンドリーチの短縮による使い易さを実現できました。また、大型ディスプレイを活用したメーター、IVI連動アニメーションや、フリックでIVIからメーターへコンテンツを移動する機能なども盛り込みました。今後自動運転が普及するにつれて、コックピットHMIに求められる価値も変わっていくと思いますので、どのようなUXを創出できるか、日々様々な部署のメンバーと話し合いながら磨きをかけていきます。

MY FAVORITE TIME

登山

MY FAVORITE TIME

独身時代は、土日や長期連休を活かして登山、旅行、テニス、と趣味に没頭していました。気分をリフレッシュすることで、難しい課題を解決するためのアイデアがふと浮かぶこともあります。今は10ヶ月になる子供と散歩をしたり、家事を手伝ったりすることが自身の気持ちの切り替えになっています。自分にとって家族の存在は「来週からまた頑張るぞ!」という気持ちにさせてくれる、エネルギーの源になっています。

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