スペシャルコンテンツNISSAN NEXTを語ろう

Special Dialogue

ワクワクする
クルマづくりを語ろう

Special Dialogue

日産はこれまで「他がやらぬことをやる」という精神のもと、多くの個性的なクルマを世に送り出してきました。それは時代がどれだけ移り変わっても変わることはありません。人々の生活を豊かにするクルマを目指し、現場の第一線で活躍する社員が、何を想いクルマづくりに臨んでいるのか。今回は内装設計に携わる角田さんと車両生産技術に携わる小林さんに語り合ってもらいました。

Key Word

Nissan Intelligent Mobility

クルマがドライバーのパートナーとして自ら考え、コミュニケーションをとり、学習し、予測し、充電する。
Nissan Intelligent Mobilityは、未来のドライビング体験とオーナーシップ体験を提供する、先進的な車両テクノロジー/サービスです。事業構造改革計画NISSAN NEXTでは、Nissan Intelligent Mobilityをコアセグメントに積極的に導入していく方針を示しました。

電動化×自動化×コネクテッド

日産の技術を象徴する3本の柱です。電動化では、2023年までに8車種を超える電気自動車を市場に投入する計画が順調に推移し、また先進運転支援技術「プロパイロット」の新型車への採用も順調に推移しています。日産は、たゆまぬ技術研鑽によって先進的なクルマづくりを進めています。

  • 角田 浩康

    角田 浩康Hiroyasu Tsunoda

    Platform and Vehicle Component Engineering Division
    Interior and Exterior Engineering Department
    Interior Design Engineering Group
    Senior Manager
    2002年入社 ※所属は取材当時のものです

    入社以来、内装設計をメインに数多くの開発プロジェクトを担当。また、アライアンスプロジェクトとして部品共通化プロジェクトやルノーとの共同開発も経験。企画部門、デザイン部門、メーターや空調などの各種ユニット設計部署など様々なメンバーと共に製品としてまとめ上げることに内装設計の醍醐味を感じている。

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  • 小林 香葉子

    小林 香葉子Kayoko Kobayashi

    Vehicle Production Engineering and
    Development Division
    Vehicle Production Engineering Control Department
    Senior Manager
    2002年入社 ※所属は取材当時のものです

    入社以来、樹脂のエンジニアとしてキャリアを積んできたが、現在は車両生産技術本部にて部門全体に関わる業務として、戦略、標準化、人財育成などの業務について企画・推進を担っている。いずれの活動も、本部内すべての部署のすべてのエンジニアのパフォーマンス向上に貢献できるよう、日々業務に励んでいる。

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社会の変化が、
クルマづくりを変えていますよね?(小林)

私は2002年の入社以来、約20年間一貫して内装設計に携わってきました。この20年でクルマの内装は大きく変化してきたと感じています。ナビやメーターなど様々なユニットの進化、法規制によって搭載しなければならない装備も増え、内装を構成する部品が格段に増えていきました。小林さんは、日産のモノづくりの変化をどのように感じていますか?

モノづくりの変化というよりも、社会自体が大きく変わってきていると感じています。自動車産業は、長い間、世界の産業をけん引する立場でした。しかし、近年では世界中で産業構造が変わり、自動車産業は変化への適応を求められていると思います。また、様々なプレイヤーが自動車業界に参入していることもあり、自動車メーカーは、これまで築き上げてきたモノづくりだけでは立ち行かなくなる可能性さえあると思っています。

人々のライフスタイルを取り巻くモノの変化もありますよね。お客様が当たり前にスマートフォンをクルマに持ち込まれるようになったことから、スマートフォンの充電ユニットを取り入れるなど、新しいニーズへの適応が求められるようになりました。この例のように、クルマの開発は、ライフスタイルやお客様のニーズの変化に目を向け、視野を広く持たなければならないと感じています。

これまで産業をリードしてきた自動車メーカーが、今は、世の中の流れに追いついていかなければならないポジションになったのかなと思います。そんな中で、真摯に向き合わなければならないのは「クルマに何が求められているか」ということだと思います。角田さんはどう感じていますか?

確かにそうですね。国や地域、ライフスタイルによってもクルマに求められることは変わりますよね。

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クルマを所有されない方も増えていますよね。アクセサリーのような形でクルマを所有する人もいる一方で、クルマがなければ生活が成り立たない方や、道路インフラが整っておらず悪路を走れるクルマが良いなどのニーズもある。「これから求められるクルマはこれだ!」と定義できない悩ましい状況ですよね。

そんな中、先ほど小林さんが話された自動車業界以外からの参入が活発化しています。自動車メーカーにはない発想と技術やサービスを組み合わせたクルマづくりは、脅威ですよね。海外では電気自動車の新たなメーカーも登場していますし、開発競争が激化し、より一層スピードを求められています。

そのような状況下で、日産はこれからどんなクルマを作っていくべきだと思いますか?

安全なクルマを作り続けることだと思います。日産は、これまで長い歴史の中で、安全なクルマであることを最重要の取り組みとして位置づけてきました。また、安全なクルマであることはもちろん、安全に作ることにも高い意識を持って取り組んでいます。

おっしゃる通りですね。安全に作ることは、生産現場において最も重要な取り組みです。工場の機械化や自動化によって、いわゆる「職人の勘」に頼っていたことも目に見えるデータ化されつつありますし、 工場内がデジタル化されてきたことで、図面を持って駆け回らなくてはならないような環境ではなくなってきています。安全なクルマ・安全なクルマづくりの質は、常に向上し続けています。

そうやって築かれてきた安全あってこそ「Nissan Intelligent Mobility」を核とした、日産らしい技術でクルマを未来へと導いていけます。大切なことは、社会の変化を先取りできるようにスピード感をもって取り組んでいくことですね。

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変化を楽しまなければ、
これからのクルマづくりはできないですよね?(角田)

先ほど話した通り、自動車メーカー・日産は世の中の流れに追いついていかなければならないポジションになっていると思います。このような状況下で、世の中にワクワクするクルマを提供し続けるためには、何が大切だと思いますか?

クルマに乗っていて楽しいと思っていただけるかどうかだと思います。そのためには、感動体験を生み出すことが大切です。クルマに求められることが多様化しているので、単に早いクルマやエコなクルマというだけでは、感動体験は生まれないと思います。

内装の観点で言うと、何によって感動体験は生まれると思いますか?

ふとした瞬間に、こだわりを感じられることでしょうか。例えば、スイッチ類を触った際のフィーリングに統一感があったり、車内のすべての質感が高いと感じたり、こうした何気ない心配りに愛着が湧くということがあります。細かいことの積み重ねではありますが、すべてに妥協することなく、コストとバランスをとって高い品質を実現していくことが大切だと思います。

新しい機能や製品をただ載せれば良い訳ではないということですよね?

もちろんお客様に驚きを与えるような新しい機能や製品も大切です。先進性と快適性をバランスさせることの両方が、感動体験を生み出すと言えると思います。例えば、新型ノートでは車内で聞こえる警告音や報知音は、従来のブザー音からブランドの音色を持たせた音に変えています。それは真新しさという観点だけでなく、運転する方にいかに分かりやすい音であるかにもこだわっているからです。

これまで培ってきたモノづくりへのこだわりと、新しい発想を組み合わせていく感じですね。そうするとどういったマインドがモノづくりに求められると思いますか?

広く世の中を知ることと、常識に捉われない考えを持てることだと思います。そこに設計者としての得意領域を組み合わせることで、飛び抜けた何かを作っていくことができると思います。小林さんは車両生産部門全体の人財育成にも携わっていらっしゃいますよね、これからの時代にどのような人財が求められるとお考えですか?

自ら新しいことを取り入れ、それがどうやったら実現できるかを考えられる人財です。特にこれからを担う若い世代には、柔軟な発想で臨んでもらいたいと思っています。若い世代は、多くの情報に触れることが当たり前になっています。一方で、多くの情報を持っていることで、何が必要なのかを見極めることが難しいという問題もあると思います。

そうですね。多くの選択肢があるから迷ってしまい、既存のやり方を選んでしまうということも起こり得ますよね。

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車両生産技術の仕事は、変化するクルマの製造を担う仕事なので、設計とは異なる軸で、確実に新たな機能を不具合なく取り付け量産していくことが求められます。既存のやり方に捉われることなく、最善の方法を見出していかなければなりません。そういう意味でも新しいことに立ち向かう姿勢は大切だと思います。

クルマづくり全体が変わっていくこと。それが結果的にスピードアップにもつながりますよね。

「日産のモノづくりは、常に最先端を走っている」と評価されるようでありたいですね。そのために、どのような教育をすべきか、試行錯誤していかなければなりませんが、現場で感じる社員の情熱に触れていると、その実現は決して難しくないと思います。

目指すからには「他がやらぬことをやる」ですよね。誰も想像できないようなことを実現していかなければならないなと。

そうですね。余談なのですが、私が小学1年生の頃に「未来のクルマ」というテーマで作文を書いて市のコンクールで賞を貰ったことがありました。その作文では、空を飛ぶクルマで、仲良しの友達と音楽会に行くみたいなことを書いたのですが、子供の頃の夢を大人になっても変わらず持ち続けることだってできると思っています。そうすればお客様にワクワクして貰えるクルマを、社員全員がワクワクしながら作れると思いますし。

分かります(笑)。チームのメンバーには、自分が扱う製品のことを「フェチになるくらい好きになれ」と言っているのですが、好きなモノを扱うことのワクワクはとても大きなものですからね。

ちなみに角田さんは何フェチなんですか?

内装全般です。いつかは「クルマの内装と言えば、一番いいのは日産だよね」という風にしていきたい。このような目標を持ち続けているので、いつまでもワクワクし続けられます。

素敵な夢ですね。「生みの苦しみを楽しみに変える」そんな人たちがもっと増えていけば、日産のクルマはもっとワクワクするものになると思います!

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