Interview

企画本部の仕事とキャリア

Corporate Management office

A.T.

Senior Manager

2008年 中途入社

My career

学生時代から大学の先輩が手がけたアメリカの飲食チェーンを日本でスタートアップする仕事に携わり、そのまま新卒で入社しました。しかし、もともと希望していたグローバルマーケットでの仕事ではなかったため、2年目から日系のグローバル企業を中心に転職活動を行い、日産に入社。入社後は購買部門のビークルプロジェクトマネジメントチームに配属され、2012年には財務部の税務・関税グループに異動しました。2017年には家族を帯同してアルゼンチンに赴任。2018年には日産と三菱自動車のジョイントベンチャー企業に出向し、2019年から現在のコーポレートマネジメントオフィスに在籍しています。

社内のガバナンス強化に
取り組んでいるそうですね?

私が所属するコーポレートマネジメントオフィスは2019年にできた新しい組織です。部署のミッションを端的に言えば、さまざまなリスクをマネジメントし、社内のガバナンスを強化すること。経験者がとても少なく、他社では専門コンサルタントがサポートすることもある業務ですが、日産では社内に専門組織を置いてガバナンス強化に真剣に取り組んでいます。部署の新設から数年が経った今では、日産が中長期的に成長していくためにはコンプライアンスやガバナンスが会社の基礎であり重要だと、さまざまな職位の社員が口にするようになったと感じています。
主な仕事としては、コーポレートリスクの特定と社内の管理レベルの評価、そして経営層への報告などを行っています。コーポレートリスクというのは、地震やパンデミックなどの災害リスク、不祥事などのコンプライアンスリスク、戦略上のリスクなど、さまざまなものを包括しますが、簡単にいえば中長期的な「なりたい姿」に対して、日産グループ全体への影響がある阻害要因がコーポーレートリスクです。
コーポレートリスクの管理は日産の経営において重要なアジェンダであり、経営層も危機感を持って向き合っています。自分の仕事が経営会議にかけられ、経営判断にも影響しうるという緊張感のある仕事ですが、それだけの責任感を持って取り組めます。

仕事で心がけていることはありますか?

「伝え方」にはとても気を付けています。ガバナンスやコンプライアンスは、営業利益がいくらといったように数字だけで定量的に表現できるものではなく、伝え方ひとつで印象が大きく変わってしまうことがあるからです。私たちのチームが役員に報告する際には、できるだけ自分の色をつけず、シンプルに伝えるように心がけています。一方、リスクを特定する際には、可能な限りデータを取得したり、開発サイドの声を営業サイドにも確認したりと、客観的なファクトを収集するようにしています。新しい仕事なので正解がなく、上司と一緒に悩むことも多々あるのは、苦しくもあるけど、やりがいでもあります。
また、さまざまな職位や部署の人と関わる仕事なので、必然的に社内のネットワークが広くなります。私自身、過去の他部署での経験も生きていますね。俯瞰して物事を見ることができる人や、好奇心が強くて、想像力が豊かな人、何よりも人が好きな人が活躍できる仕事だと思います。

VISION

これまでのキャリアではコンプライアンスやガバナンスといった「守り」と呼べる仕事を多く経験してきました。日産が他のやらないことに挑み、「攻め」を続けていくためには、絶対に「守り」も不可欠です。今後の日産の成長を支えていくためにも、私は「守り」のエキスパートになっていきたいと考えています。また、コーポレートマネジメントオフィスは新しい組織なので、日々の仕事を通じて社内の認知度を高め、リスクマネジメントの重要性を多くの人に知ってもらうことも目標の一つです。
私自身、日産に入社する際、「どうしても合わなければ転職すればいい」という気持ちで働き始めて早10年以上になりました。日産には幅広い年代の人がいますが、クルマの素人でも丁寧に教えてくれる優しさがありますし、評価制度や人事異動制度もフェアで、居心地良く長く働きたい環境です。有給も取得しやすく子育て中の私でも働きやすい職場なので、これからも日産でキャリアを歩んでいきたいです。